通所によるメンタルケアサービス
精神科がある医療機関では、通院している人を対象にデイナイトケアのサービスを行っているところが少なくありません。このような医療機関に勤務する看護師は、社会復帰を目指す患者のケアに携わることになります。
デイナイトケアを行っている医療機関では、平日の朝から夜まで利用ができるプログラムを用意しています。朝のデイケアサービスでは、朝食や昼食などの食事の提供やレクリエーション活動などが中心です。しかし、夕方以降もサービスを提供するデイナイトケアでは、夕食の提供や就寝前の服薬管理なども行います。また、こういったケアサービスには、医師や看護師をはじめ、作業療法士やソーシャルワーカーなども携わるのが特徴です。そのため、スタッフ同士は情報を共有して、チーム一丸となって通所している人をサポートします。
ちなみに、精神科で行う通所によるケアサービスでは、患者の身体や精神的なケアの一環として、落ち着いて過ごせる居場所を提供することも目的としています。また、ハイキングなどの課外活動や絵を描いたり、物を作ったりするクリエイティブな活動を実施したりして、通所している人に楽しみを提供することで、心の安定を図っている場合も多いようです。ですから、デイケアやデイナイトケアに関わる看護師は、患者の状況を踏まえたうえで適切なサポートをすることが欠かせません。しかし、自立支援を目的としたサポートは、通常の看護業務とは違ったやりがいがあり、スキルアップにも役立つ可能性は高いでしょう。
デイナイトケアの基礎やデイナイトケアに携わる看護師の声などは、『患者を支えるデイナイトケア』というサイトに詳しく書かれているので、興味がある方はぜひ一読してみてください。